2009年12月13日

失われた町 三崎亜紀



 失われた町  
 三崎 亜記
 ISBNコード: 978-4-08-746498-6
 2009年11月20日

 978-4-08-746498-6.jpg

 となり町戦争と同様に奇抜な設定でした。ストーリーはSFなんですが、伝わってくるものは何か違う観念的な印象を受けます。
 人の絆とか、守るべきものとか、そんな気持ちを揺るがすテーマを感じさせながら、SF的な話を動かしていきます。

 読むのに時間をかけすぎたせいか、記憶が散漫になっているが、話が単調な感じがしました。「町」と闘う?組織と記憶を守ろう?とする人々を交差させていても話に厚みが感じられない、抑揚がない。
 発想はとても面白いのに・・・

 市役所勤務の経験から書かれる書類や組織の顛末は、となり町戦争の時から相変わらずで、このあたりが逆効果なのかも・・・

 でも、この作家はどこか魅力を感じます。独特な発想は、これまでの小説にない感覚で読まずにはいられません、近いうちに直木賞を受賞する作品が出そうな気がする。


posted by 雪になあれ at 23:18| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 三崎亜紀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月31日

となり町戦争 三崎亜記



 となり町戦争 三崎亜記
 集英社刊 2005年1月
 文庫 2006年12月20日初刷
 第17回小説すばる新人賞受賞

070131001.jpg

 個性的なタイトルと、この本が持つ雰囲気(装丁)に読む前から、映画だけは観たいと思っていました。

 そして読んでみると、益々その思いが強まった。
 原作がもうひとつだと思えたからで、皮肉るつもりはないが映像化した方がストーリーが引き立つと感じた。

 自分は、この本に半分ふざけているような印象を受けてしまい、書かれている緊張感を汲み取れなかった。

 北原と香西との関係が、このストーリーのアクセントになっていると思うのに、二人の微妙な感覚は履き違えてるような気もしてくる。

 弟が亡くなっても『業務』を遂行することを優先した香西、『功罪』とかけてるのかなあ、なんて漠然と思ったりしました。
 これでは駄洒落だ・・・ただ北原との関係や本当の結婚の話などに自然に繋がったりもした。


 この本の持つ奇抜な展開は非凡だと思うし、『無関心』や『猜疑心』など人の気持ちの中にある観念的な側面をテーマに据えているようにも読めたり・・・と、自分には気が付けない凄い主題があるのかもしれない。

 そんな想像が浮かんでも、自分はやはり奇想天外なSF的ストーリーとして読みたい。

 それから文庫で書き下ろしたサイドストーリーも???か、北原か香西の視点で話を閉じて欲しかった。


 冒頭にも書いてますが、恐らく映画は面白いと思う、是非観たい。
 『失われた町』もいつか読んでみたいと思う。

posted by 雪になあれ at 23:57| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 三崎亜紀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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