2007年05月16日

ぬしさまへ 畠中恵



 ぬしさまへ
 畠中 恵著 新潮社

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 この本はシリーズ2作目か、読んでいて『しゃばけ』よりも読みやすかった。

 登場人物たちの気持ちに同化できたというか、情が湧いたというか、親しみが深まっていくのを実感しました。

 著者の文章力に負うところが大きいことは言うまでもないけど、今回のストーリーは一太郎と兄の人情話や手代の仁吉の恋の話で情の移りやすい展開でした。

 どれも良く出来た話で、特の最後の2話は秀逸だと思った。
 『仁吉の思い人』では、仁吉のこれまでにない面を描いていて、著者は読者を一歩先に進ませてくれた。

 最終話『虹を身し事』は本筋の話よりも、いつも身近にいる妖が姿を消している間の一太郎の気持ちの移り変わりの方が面白いと思った。

 これは著者が図っていることで、挿話で読者の心を揺さぶっている。
 この揺さぶりで、読者はますます一太郎や妖たちに情を深めさせられることになってしまった。

 またいつかシリーズ続編を読んでみたい。

posted by 雪になあれ at 00:58| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月16日

しゃばけ 畠中恵



 しゃばけ
 畠中恵
 

070216001.jpg

 この本はバランスがいいと思った。

 人情話や捕物話に偏ることなく、読者を多面的なストーリーの虜にしていく、人物描写(妖怪描写)が巧みで彼らの会話が頭の中で絵として想像できる。

 著者の力量を感じた、畠中恵さんの本は今回初めて読んだので、よく知らないけれども、この本がデビュー作だとすれば、大変な作家さんだと思う。

 経歴は漫画家として先にデビューされてる様子、多才な方のようです。


 内容は、江戸で起こる奇妙な連続殺人、シリアスなのになぜかほのぼのとした展開。

 主人公である一太郎の出生の秘密が謎解きに絡んでくるあたりは、かなり読ませる。
 とりまきの妖怪たちの心意気もいい。

 読者は楽しみながら読める、読み終えて感じたのは、著者が登場人物(妖怪)たちに相当入れ込んでいるということ。

 シリーズになっていると知ってなるほどと思った。
 続きを読んでみたくなる一冊でした。


 しゃばけWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%B0%E3%81%91


posted by 雪になあれ at 20:55| 埼玉 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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