2015年07月03日

ホテルローヤル 読書感想


文庫化されたら読もうと思ってました

作者自信の生活にあった風景

有数の観光地に不釣り合いな生業を取り巻く人々の生活

作者らしいアイテムの使い方を感じます

連作短編で浮き彫りにするテーマは、いじらしい人々の生活です

ホテルローヤルの時間を逆回しにしていて、ホテルローヤルも擬人化されたような

ホテルローヤルの若年期や壮年期はどうなんでしょう

そんなことを想像すると、続きの連作を読みたい気もするし、この宙ぶらりんな余韻で終いたい気もします



posted by 雪になあれ at 20:52| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 桜木紫乃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月15日

凍原 桜木紫乃 読書感想



 この本は著者唯一の長編ミステリーとされているが、書こうとしているのは北の大地に生きた人々の生き様です

 作者の書くテーマそのものだと思う

 氷平線しかまだ読んでいませんが、そう感じました

 今回の作品は、永い時間をベースに描かれていて、その時代に生きた人と北の大地とのしがらみ、人の宿命という重厚なテーマが重なり合って、読み応えがありました

 それぞれの登場人物の気持ちに共感させられました

 北海道という舞台は、透明感や潔癖感があって、真摯に人の気持ちに向き合うテーマを高める資質がありました

 比呂と片桐のその後が気になる小説です

 ふたりのその後も読んでみたいですね

 
 小学館「凍原」サイト
 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094087321




 

posted by 雪になあれ at 22:06| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 桜木紫乃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月30日

氷平線  桜木紫乃  読書感想



 これだけ手応えのある小説を読んだのは久しぶりです

 久しぶりというより、初めて体験した小説感かもしれません

 強烈な印象が残りました


 六編の短編集

 どの作品も北の凍える大地のイメージが行間から伝わってくる

 登場人物の苦悩や報いや償い、使命感が北の大地にうまく溶け込んでいるよう

 そんなふうにまとめあげる文章に酔う

 北の大地のもてあます時間と空間の中で、自分と自分を取り巻く人間関係に苛立ち、どうしようもなくなって歩き出す人々、男と女の機微をアクセントにして

 人間臭いけど、北の大地が浄化してしまうような新鮮さがある

 そこがこの作品集の命かもしれませんね


 個人的には、第2話の「霧繭」はとても良かった

 和服をきめ細かく編みこんでいくような繊細な文章を読まされて心地よかった

 素晴らしいですね


 そして第3話以降も、これでもかと訴えかけられて一気に読んでしまいました

 最後の2話も秀逸、良かった


 そしてさらに感心するのは、この作品集がデビュー作品だということ

 えぇーって思いますね

 この本で既に直木賞に匹敵してます、自分はそう思います


 まだ「ホテルローヤル」は読んでいませんが、直木賞受賞作品はどんな仕上がりなのか興味は高まるばかり

 きっとノックアウトされるでしょうね



 氷平線
 http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167836016


 




posted by 雪になあれ at 19:29| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 桜木紫乃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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