2007年06月27日

今さらですが・・・アンネの日記



 昨日の続き・・・

 枕元に置く7冊、万葉集の次にアンネの日記が挙げられている。
 今さら驚くわけでもないけど、小川洋子さんがこの本を持ち出すと慎んで読む羽目になる。

 案の定でした、こんな短い書評というか、気持ちを認めているだけなのに・・・まいった。

 まあ、自分が感想書いても仕方ない。
 引用しました、カドカワさん、大目に見てください。


 数え切れないくらい読み返した本、作家になりたいと願う私の、道しるべになってくれた本。

 もし、あの世で、自由に死者と会えるのなら、真っ先にアンネ・フランクを訪ね、お礼を言わなければならないだろう。
 付箋だらけになった『アンネの日記』を見せ、いかにこの本が深く私の人生に関わったか、語りたい。

 私は勝手に、自分がキティだと思いこんでいました。だからこれは全部、自分に出された手紙なのです。
 私はあなたが記した日記の一行一行に共感し、慰めの言葉を掛け、羨望の眼差しを向け、一緒に涙ぐんできました。

 明日になったら、1944年8月2日水曜日、の日記が記されているのではと期待し、最後のページをめくり、どんなに願ってもそれが叶わない夢だと思い知らされ、深いため息をついたこともあります。

 あなたが行ったこともない東洋の小さな国で生まれた子供が、『アンネの日記』に感銘を受け、自分も本を書いて生きてゆきたいと夢見て、それが実現したのです・・・。

 きっとアンネ・フランクに会えたら、興奮して一息に喋ってしまうだろう。
 あの世だから、たぶん、日本語とオランダ語でも、ちゃんと言葉は通じるはずだ。



 本文中、付箋だらけになった日記をアンネに見せるためには、『棺に本を入れてもらう必要がある』と括弧書きで注釈していました。
 不謹慎かもしれないが、小川洋子さんは当然そうしてくれるように、ご主人や長男の方に伝えているに違いない。

 どうあっても一番大切な本(思い出)、はずせない本。


 『死の床に就いた時、枕元に置く七冊』は、次のとおり。

 1 万葉集
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=03159996
   03159996.jpg

 2 アンネの日記
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31107496
   31107496.jpg

 3 中国行きのスロウ・ボード(村上春樹)
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=19926348
   19926348.jpg

 4 西瓜糖の日々
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31145896
   31145896.jpg

 5 ダーシェンカ
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30482203

 6 サラサーテの盤
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31077178
   31077178.jpg

 7 富士日記
   http://www.7andy.jp/books/detail?accd=19926349
   19926349.jpg


 やばい、こんな時間になってる・・・
 どうも早く寝ることができない性分、疲れもピークにきてるなあ、ヤバイっす。

posted by 雪になあれ at 00:57| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 小川洋子・アンネフランク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月17日

はじめての文学



 はじめての文学 小川洋子

 ある方のブログで知りました。
 早い話が受け売りですが、小川洋子さんの新刊のようです。

 ただ調べてみると、これまでの作品の中から文学を読み始める『きっかけ』となる中短編を紹介する本と位置づけているようで、小川洋子さんの『はじめての文学』には次の作品が収められているようです。

 冷めない紅茶/薬指の標本/ギブスを売る人/キリコさんの失敗/バックストローク

 『はじめて現代の日本文学にふれる若い読者のために』というコピーで文藝春秋社がシリーズ化していて、全部で12人の作家が取り上げられるようです。

 小川洋子さんのほかは以下の作家(2006年12月から07年10月)
 村上春樹/村上龍/よしもとばなな/宮本輝/宮部みゆき/浅田次郎/川上弘美/重松清/桐野夏生/山田詠美/林真理子

 第1回は村上春樹さんです、やっぱり現代作家のリーダーなんですかね。

 意外なのは石田衣良さんが取り上げられていないこと、池袋ウエストゲートパークシリーズは文藝春秋のはず、短編がないのか。
 現代を代表する作家としたら、はずせないと思うがテーマに合致してないのかな?

 自分としては、この部分にこだわりたい。
 『「はじめての文学」各巻には、若い読者へ向けた、作家の書き下ろしメッセージが収められます。

 文藝春秋社『はじめての文学』

posted by 雪になあれ at 21:34| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小川洋子・アンネフランク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月09日

ブラフマンの埋葬 やっぱり???



 文庫化されたのを機会に再読、やっぱり良く分からない?

 解説者の感想を読んで、何か理解できるような期待を込めて読んでもピンとこなかった。

 『小説は全体に明け方に見る夢に似た印象をもたらす。ひょっとしたら南仏へ旅した作者が旅先で見た夢ではないのかとすら思ってみたくなる。

 旅行嫌いの著者は、オランダやドイツを訪ねる旅の他にヨーロッパを訪ねる旅にそうは行っているとは思えない、すると今回の南フランスへの旅でも特別な思いで旅していたと思われる。

 解説に書かれていますが、日本文学を紹介するイベントに招待された日本の作家たちの中に小川洋子さんも含まれていて、相当歓迎されたようです。

 食べきれないほどの食事に体調を崩し、ディナーを辞退して横になっていたとのこと・・・

 その時に見た夢をヒントに書いた小説・・・どうでしょう、辻褄が合っていると考えていいものか?

 ヨーロッパで物思いに耽りながら横になれば、小川洋子さんが思うことの中にアンネフランクが登場しないはずはない・・・と自分は思い込む。


 夢に見たものが何か?

 安直にブラフマンでしょうか・・・アンネフランクが隠れ家に向かうのに、飼っていた猫と離れなければならなかったわけだから。

 その猫はモールチェという名でした。
 ブラフマンは怪我をして『僕』のもとに現れ、元気を取り戻し、最後は亡くなる。

 もうひとつ考えられる『見た夢』・・・古代墓地の崩れかけた門柱に掲げられているプレート、『死が喜んで生を助ける場所

 これは、初読の時にも感じたけど、アウシュビッツの入口に掲げられた『働けば自由になる(Arbeit macht frei)』にどうしても重なる・・・この感覚は間違いないか。

 泉や庭を元気に泳ぎ走り回るブラフマン、限られたエリア(隠れ家)の中で元気に動くわけで・・・

 『僕』に抱かれて、『あなたの腕の形はよく心得ている』という様子のブラフマン

 やはり最初に読んだ時の感覚は合っているような気がしてくる。

 モールチェとアンネを重ね合わせたブラフマンの最期は、これまた反転したアンネを重ねた雑貨屋の娘が轢いてしまう・・・

 不合理な死を迎えたアンネだからこそ、謎(ブラフマン)としたのか?

 この小説は著者の『見た夢』と片付けないと埒が明きそうもない・・・この小説の次に書かれたのが『ミーナの行進』だとは。


 いくつかは実際の話か、例えば『死体が流される川』、『創作者の家』、『泉泥棒』・・・


 小川洋子さんはテーマなく小説は書かないと思われ、何か主題があるはずなんですが・・・

 自分の器量ではここまでか、この小説の意味はいつになっても分かりそうもない。


 南フランス、地中海に面した風光明媚な土地、想像しただけでも良さそうだ。
 ドイツからスイス、イタリアを越えた先にある夢のような観光地、そんな土地で見た夢か。

 モールチェと離れなければならなかった気持ち、これも書く要素のひとつなのか。

posted by 雪になあれ at 23:29| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 小川洋子・アンネフランク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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