2011年04月03日

星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン



 星を継ぐもの
 ジェイムズ・P・ホーガン

 創元SF文庫

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 これほど面白い本とは、そう出会えないと思う。
 あらすじを読んだ時から、SF好きでなくともワクワクする感覚がある。

 読んでみると、期待どおり引き込まれていきました。
 科学的な分析から考察を深めていき、仮説を築いていく過程を幾重にも読ませてくれます。

 知らないことを知る興味や、不思議なことにときめく人の心理を上手く捉えていて、少しも飽きさせないですね。


 こんなあらすじです・・・

 月面で真紅の宇宙服を着た人間の遺骸が発見された。この人物は何者なのか?
 地球規模のプロジェクトが組織され、数少ない所持品を元にあらゆる学問を通じて分析が始まる。
 C14法による年代測定では5万年前の結果が出る。生物学的な分析からヒトであることが確認された。
 所持品の中から手帳と思われるものに記された記号の解読は困難を極め、もしそれが文字なら内容は何を示しているのか。
 携帯食料と思われるものには何が使われていたのか。
 数々の仮説が立てられ、仮説に基づき謎が少しずつ解き明かされては仮説が崩れる。
 この人物は一体どこから来たのか、この人物はどこに行こうとしていたのか?
 何故、ここに居るのか?
 さらに木星の衛星ガニメデでの新たな発見と深まる謎。

 あり得ない現実と事実を付きつけられて人類はどこから来たのかを解明していくハードSFの代表作のひとつ。
 作品発表当時の人類進化ミッシングリンクの謎にも触れている。



 この本を読み終えて、創作されたSF小説としてのこの面白さは、地球という惑星も含め人類はどこから来たのかという本質的なテーマが中心にあるからだと思いました。

 そして、トドメは「月」です。
 月で発見される「人間」、その「人間」が「月」から見たはずの地球が印象的でした。

 ストーリーが展開するにつれ、木星の衛星も絡んできて、いくつもの仮説も辻褄が合わなくなってきます。
 結果的に行き着いた仮説には、とても夢があるし、時間と空間のスケールの大きさもあって、謎解きも含め、とても面白かった。


 あまり海外作品を読む質ではないですが、この作家の本はまた読みたくなってます。

 この本の続編もあるようだし、是非読んでみたいと思う。






 
posted by 雪になあれ at 22:48| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 創元SF文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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