2016年11月28日

映画 「 この世界の片隅に 」 感想



この世界の片隅にHP





・・・・・・
以下 あらすじを書いています
ややネタバレです






終戦の年 昭和20年を挟む時代が舞台

瀬戸内の広島

主人公すずの育った

海苔作りのある生活 風景

嫁ぎ先の呉

高台にある農村の暮らし

遠くに見える呉の港 その風景

海と山の対比もよく

どちらも素朴できれいな風景画に癒されます

すずの生涯を描くことで

当時の日本女性の悲喜こもごもや

日本情勢まで垣間見せています

そして

戦争がもたらす苦汁も描いてるのに

すずの柔らかい優しい人柄が

その哀しみをやんわりと伝えてきます


歌うように料理を作るすず

何事にも一生懸命に働くすず

すずは物語の間中

ずっと活き活きとしていて

物語を追いかける活力になっています


そして

すずのふんわりした女性らしさが

その哀しみを増長させる効果もあって

涙をより誘っているような気がします


声優ののんさんは朝ドラで有名ですが

自分はそのテレビ番組を観ていなかったので

のんさんの声が新鮮でした

監督さんが

「ほかには考えられない」と絶賛した声

分かるような気がします

のんさんの声

絵の美しさ

ストーリーの優しさ

それらがよいハーモニーになって

完成度の高い映画になっていると思います




・・・・・・・・
ここからは
さらにあらすじを書いています
ネタバレです
映画を観る前に読まないでくださいね









やさしいストーリー展開は

戦争がもたらす悲惨さを緩和していますが

実はとても辛辣な展開もあります

すずがもたらしてしまった 義理の姪の死

すず自身の右手の欠損

絵を描くことが大好きで

料理を作ることが得意なすずの右手を

幼い時のすずの初恋の相手が

すずを頼って呉にやってくる

夫は嫉妬し

すずを初恋相手に一晩預けてしまう

これも人情を感じる

何とも言えない描写になっています


広島の原爆で

両親を亡くし

妹は原爆病となり・・・

すず自身がみなしごとなりながらも

優しい夫と

みなしごを引き取り

すずの女性らしさを子に伝える

生きていれば

一生懸命生きていれば

楽しさがある

生きることには何かがある

そんな勇気を与えてくれる

秀逸な映画だと思います


エンドロールの最後の最後

無くなってしまった右手は

私たち観衆に手を振ってくれます

さよなら なのか

ありがとう なのか

幸せです なのか

余韻に拍車をかける終わり方に

気持ちが揺さぶられない訳にはいきませんでした






posted by 雪になあれ at 23:14| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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