2007年09月30日

カラフル 森絵都



 カラフル
 森絵都
 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-774101-3)
 発行年月 2007年09月

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 読んでからしばらく経ってしまい、記憶が怪しくなってるけど、初めて読んだ作家なので感想を記録。

 風に舞いあがるビニールシートで直木賞を受賞したのを知っていたのでいつか読みたいと思っていた。
 直木賞受賞作のタイトルが実にいい。

 この『カラフル』、冒頭からとても面白い、天使の名前がふざけてるのに意味がありそうで、著者の仕掛けが隠れていそう。

 この天使と真のやりとりが実によかった。
 真に住みつく抽選に当たった魂の溌剌とした性格、読む推進力になった。

 実は真自身が亡くなる要因になった、取り巻く家族や友人たちとのとの絡み、少しずつ解いていくような感覚のストーリー展開もよかった。

 真が亡くならなければならない理由を丁寧に積み上げながら、登場人物の真への気持ちを描いていた。

 この作家の読ませる力を感じた。
 ただ、読者の多くがそうだと思うが、早い段階で用意された結末が想像できてしまうのはどうかと思った。

 自分は『もうひとひねり』あると期待しながら読んでいたので、予定どおりの結末にしりすぼみとなってしまった。

 自分は、無くなる前の真と抽選に当たった真の違いを、最後に説いてくれることを期待していたので・・・
 そこだけが残念、この小説にはその説明は必要だったような気がして・・・

 しかし話の持たせ方は上手いと感じた、他の作品にも期待を持ちました。

 もうひとつ良かったのは、タイトル。
 この話を『カラフル』と名付ける感覚が素晴らしい、この表題には色んな想いが想像できる。

 いつか直木賞受賞作を手にとってみたい。

 
posted by 雪になあれ at 23:28| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(1) | 森絵都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

田楽あぶでん 栃木市



 田楽あぶでん
 http://www.mapple.net/spots/G00900051204.htm

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 東北自動車道・栃木インターを下りて右折し、新栃木駅方面に道なりに。

 ナビがあれば『あぶでん』で検索可能、栃木インターから3kmくらいか、非常に分かりやすい立地で行楽ついでに寄り道すると良さそう。

 店舗は市街地(だと思う)で、駐車場が5台分くらいありました。

 栃木市は蔵の街なんでしょうか、風格ある店内に蔵の街商店会の古ーい木製看板があった。

 店構え、店内も年季が入ってました、建物はもちろん、店内のある代物すべてに歴史があって、『その道』のマニアにはたまらないかも。

 器、時計、レジ・・・などなど、何となく目にする物に歴史がありそう。

 肝腎の田楽はというと・・・
 そもそも田楽は好きな質で、味噌の濃厚な味はなかなかでした。

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 田楽盛り合わせ(500円だったかな)と餅の田楽(200円?)を注文・・・
 盛り合わせは、里芋と豆腐とこんにゃくが一串ずつ。

 とにかく田楽の味噌が濃厚だった印象、好みが分かれるか。
 お土産に何種類かの味噌など販売されていたので、2種類購入してスタスタ帰ってきました。

 今日は涼しかった、車外温度計は終日20度を下回っていた。
 Gパンに長袖ユニクロで丁度良い日でした。

posted by 雪になあれ at 02:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク5



 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク5
 石田衣良著
 文芸春秋 (ISBN:978-4-16-717412-5)
 2007年9月10日

 初出誌 オール讀物
 2003年10月号 スカウトマンズ・ブルース 
 2004年2月号  伝説の星 
 2004年4月号  死に至る玩具
 2004年8月号  反自殺クラブ

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 このシリーズは、何気に読んでます。
 1作目と2作目の少年計数機は、非常に面白いと思って読んでいた。

 3作目以降は、IWGPシリーズだというだけで読んでいます。
 初期の頃のインパクトは感じなくなったけど、楽しく読める、書く側は取材や資料集めが大変そうに思えるけれども、どうも楽しく書いてるようですね。

 石田衣良さんには、文章のセンスや軽妙な社会風刺的な眼力があるようです。

 この本は、やっぱりタイトルに持ってきたように、反自殺クラブが秀逸でした。
 構成してる他の短編もまずまず。

 難を挙げるとすれば、マコトの描き方かなあ、反社会的な雰囲気なのに誠実で妙な正義感を持つ、それとGボーイズをはじめとするいつもの端役が解決に一役買うスタイル、まあこれしかないとは思うけれども。

 扱う事件性には、いつも感心してます。
 今回の反自殺クラブも発想が面白いし、他も今をよく反映してる。

 以前石田さんを取り上げたテレビ番組で、自身がおっしゃっていたこと・・・
 『常に新しい音楽を入れないといけない』

 これは音楽だけじゃないんでしょうね、街を歩き、見て、時代を読み取る姿勢を持ち続けてるからなんでしょう。

 まあ、否定する気になれば粗探しは容易でも、そんな気にさせない妙な説得力がある小説、導入部ですでに興味が湧く、事件を持ち込むキャラクターにも個性があるし、解決後の読後感もいい・・・著者も書いていて楽しいんじゃないか。

 時代を切り取る・・・なんて格好いいフレームにはめ込む気概もない、書きたいように書く、そんな著者の思いを感じられて、そこがいいのかもしれない。
 その感覚は、登場人物の雰囲気がそう読ませてるような気がしてます。

 次に読み始める本は、カラフル。
 反自殺クラブを読み終わって、本屋さんに行ったら一番目についた本でした。

 ただ表紙が黄色くて目立っただけか、ただこの作家の直木賞受賞作は読んでみたいと思ってます、タイトルがいいので。
 この作家の本は初めて読む、どんな話なんでしょうね。


※2007-09-11 Tue 23:21記事(FC2から移行)

posted by 雪になあれ at 00:51| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 石田衣良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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